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WEB担当Iです。
今回は、当社が毎年本社工場で開催しているNCテクニカルセミナーをご紹介いたします。
NCテクニカルセミナーは、当社製品をご使用いただいているスキー場や観光施設の事業者様向けに、リフト・ロープウェイなどいわゆる索道設備の「輸送の安全」を確保するために必要な、整備技術・運行トラブルの対処方法等を習得していただくことを目的としています。
1994年に開講以降、恒例のセミナーとして28回を数え、延べ3000名もの方々に受講していただくまでになりました。現場で索道設備を日々管理されている索道技術者の方々の経験等に応じて受講いただける、握索装置や油圧、電気、モータ制御・減速機などの講座がありますが、今回は「握索装置」の実習の様子をご紹介します。みなさんは握索装置とはどのような装置で、どのような役割を果たしているかご存じですか?
握索装置とは、その名のとおりワイヤロープを「握る」装置で、お客様が乗車したリフトやゴンドラの搬器(客車)をワイヤロープにしっかりと固定する、索道設備の「要」ともいえる装置です。(写真〇部分)
自動循環式リフトの搬器と握索装置(写真)
実習では受講者10名を3~4名の3班に分け、1班につき講師が1人がついて分解・組み立てを繰り返し行います。
握索装置の分解の様子(写真)
受講されていた皆さんは、日々リフトと向き合う中で整備に関する疑問や知りたいことなどをさまざまお持ちで、これを機に質問も活発に行われ、当社講師も親身になって応じるなど、実習会場は熱気に包まれていました。
握索装置の部品について説明する講師(写真)
今回、受講者と講師のやり取りを間近で見て、「輸送の安全」は、索道設備を所有・管理されている事業者様と、私たちメーカーがお互いのことを良く知り、共にリフトやロープウェイを利用されるお客様を思い描きながら、リスクを一つひとつ取り除く努力を重ねることにより確保できるものである、ということを実感しました。
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